立て直しを図る安倍内閣 そんな中でも『戦略』があるのでは
こんばんはTRエンタテインメントです。
第3次安倍第3次改造内閣が発足しました。政権の信頼を回復させるべく、「結果本位の仕事人内閣」と名付け、経済最優先で政策を推進するとの事です。
そのため、入閣された方々は閣僚経験者も多く、政権の立て直しを図る考えとなっています。
そんな堅実的な人事となっているようにもみられるのですが、より深く見ると『賭け』に出たともいえるのではと思ったことが1つありました。産経新聞に載っている記事から読み取っていきたいと思います。
「本当に河野太郎さんが外相でいいんですか?」
内閣改造前夜の2日夜、首相、安倍晋三の側近は意を決してこう進言したが、
「大丈夫だ。彼は父親(中略)とは違う。国際感覚は豊かだし、心配ない」
今回の内閣改造で最も難航したのが外相ポストだった。
(中略)
自民党総裁を歴任した河野洋平は、歴史認識や東アジア外交などをめぐり、安倍とことごとく対立してきた。それでも首相の安倍は、1期後輩の河野太郎を目にかけてきた。平成27年10月発足の第3次安倍第1次改造内閣では国家公安委員長として初入閣させた。
これには理由があった。
12年頃、
「安倍さんの集団的自衛権論に全面的に賛成します。安倍さんが将来、旗を揚げたら応援しますよ!」
当時から安倍は国会などで政府の憲法解釈を変更して集団的自衛権行使を限定容認するよう繰り返し主張していたが、同調する議員はわずかだった。それだけに河野の言葉は安倍に響いた。「親父さん(中略)とは全然考え方が違うんだな...」
(敬称略)
出典:産経新聞 2017年8月4日 『始動 3×3 安倍内閣』より ※記事を一部省略しています。
今回、河野太郎氏は外務大臣に入閣となりました。河野太郎氏は元衆院議長であり、「河野談話」でも物議を生んだ河野洋平氏の息子さんにあたります。
河野洋平氏は、「河野談話」という日本が慰安婦を強制連行したとする談話を国内外に広めたことにより、世界各地で慰安婦像を置かれる事態となっています。
しかし、今回、安倍首相は河野太郎氏を外務大臣に起用しました。どのような意図があるのでしょうか。
それは、国際感覚が豊かな河野太郎氏を起用することで、父、洋平氏の「河野談話」を覆すのではと思います。
もちろん、そこが本意ではないとは思いますが、太郎氏の国際感覚豊かで英語も堪能、そして事業仕分けなどでの歯に衣着せぬ発言もあったように太郎氏の「発言力」「発信力」を武器に世界各国に発信できるのではないでしょうか。
明日からはASEANの会議へ出席されます。ここでは北朝鮮の外相も出席されますから、ここでミサイル発射を強行する北朝鮮に対して強く抗議しなければなりません。
また、来年はG20も日本で開催されます。日本の立場を明確に示し、保護主義、共産主義から守り、安倍政権の推し進める「経済」を加速させる意味でも太郎氏の起用はある意味、『戦略的』だったと言えるのではないでしょうか。
人材難、立て直しなどの風潮の裏には『戦略』が確実に潜んでいるのではないでしょうか。