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舞鶴市長が土俵上で倒れ女性医療関係者が処置も、「降りろ」のアナウンス

 こんばんは、TRエンタテインメントです。

 

 まずは、以下の動画を見てもらったほうが早いかもしれません。3分少々の短い動画ですから、最後まで見ていただきたいと思います。

 要は見れば分かる通り、土俵上で舞鶴市長が突然倒れ、応急処置をしている様子です。

 

 春巡業中の大相撲ですが、今回は舞鶴市が市政75周年の記念で催され、多々見良三舞鶴市長があいさつ中に倒れたものです。

 

 この際、奥にいる女性が心臓マッサージとみられる処置や、さまざまな応急処置が見て取れる訳ですが、この中で、正直、考えられないアナウンスがありました。

 

 「女性の方は土俵から降りてください、男性が上がってください。」

 

と、聞こえるのですが、このアナウンスをした方はいったい誰なのでしょうか。普通に考えて、人が倒れていて生死をさまよっている状況で「女は降りろ」という性差別が日本にはあることが非常に危機感でしかありません。

 

 確かに、伝統を守れだの何だの言ってきますよ。だから何百年、何千年も続けてこられたと言う意見もありますよ。ニュースポストセブンの記事を見つけたため、一部引用したいと思います。

 

 「伝統の『核』を成す部分の変革に関しては……その決定は当事者にゆだねられるべきものと私は考えている……大相撲に限らず、すべての伝統に関して言えることだが、当事者はその核を連綿と守りぬき、結束してきた。

 ……たとえば歌舞伎の女形宝塚歌劇のあり方に関し、現代の考え方で『男女差別に怒りを覚える。男女平等に舞台にあげよ』という訴えがあったとする。そしてもしも、それが受け入れられたなら、その時点で歌舞伎でなくなり、宝塚歌劇ではなくなる」(朝日新聞2001年3月17日付)

 

 中でも大相撲の土俵は祭場であり、神迎えの儀式によって神を降ろし15日間とどまってもらう聖域である。取組は結界された土俵上を毎回、塩と水で清めてから行う。場所後には神送りの儀式を行い結界を解く。大相撲は、これを250年以上守り続けてきた。

 

 内館氏は著書『女はなぜ土俵にあがれないのか』で大相撲の土俵を物理的には簡単に乗り越えられる〈無防備な結界〉の一つであるとし、それを理解するのは知性や品性だと指摘している。

 

 一連の議論で問われたのは、現代を生きる日本人の“知性と品性”だったのかもしれない。

 

出典; 伝統か男女平等か それでも女性が土俵に上がれない理由│NEWSポストセブン

 

 つまり、祭礼のためであって男女で差別して土俵に上げないと言う話ではないとのことです。神道信仰、土地神様を祈るというだけあって相当神経を使うということでしょう。いずれにせよ、元々は男女差別の意図は微塵もなかったと言えるのではないでしょうか。

 

 ならば、なおさら今回の女性が土俵に上がったことに関しては降りろと言うべきではないでしょうか。今回の、「女性は土俵から降りろ」とのアナウンスをしたことによってたかが伝統というだけで、もっと言えば面子を保つだけのために人の命が二の次にされるようなことは、この神聖な場に臨まれるとでも言うのでしょうか。

 

 さらに、無意味に混乱させ、男女差別のような表現ともとられかねない対応をしたのではないでしょうか。

 

 日本の相撲界、本当に常識が通じない。

 

 

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